足への負担を減らす工夫

変形性股関節症など足の関節軟骨の摩耗からくる痛みの症状を悪化させないために、足にかかる負担を軽減することが重要です。

 

負担を軽減すると言っても、日常生活の中で体を動かないでいると、筋肉のやせ細りによる運動機能の低下、骨密度の低下、心肺機能の低下、体の柔軟性の低下などなど、様々な弊害を招いてしまうデメリットがあります。

 

また、それらは認知機能の低下や動脈硬化などを招く要因ともなりますので、体を動かしつつ、足への負担を減らす工夫が非常に大切です。

 

足にかかる負担を減らすと痛みが軽減することは経験された方も多いと思います。

 

手すりなど体重を支えられるものを使うと、手にも体重の負担を分散させるとができます。
すると足にかかる負担が減りますので、その分だけ関節の痛みが和らぐ経験をされた方も多いのではないでしょうか。

 

屋内では部屋の中の家具やの壁、階段の手すりなど、少し手を延ばせば体を支えられる物が近くにあり、足への負担を減らしやすいのですが、一歩屋外に出ると杖などがないと手で体を支え足にかかる体重の負担を減らす事はかなり困難になります。

 

実際、屋外を壁伝いに歩こうとしても、閑静な住宅街なら塀伝いに歩くことができるかもしれませんが、それでも少し大きな側溝などが塀との間にあると手が届かなくなります。

 

ましてや繁華街となると実に様々なものが壁際に置かれています。

 

自転車やオートバイが道端に止められていたり、自販機のゴミ箱や飲食店の看板、エアコン室外機、などなど。

 

そして横断歩道!車道を横切るそこには手すりも壁もありえません。。

 

ある時、仕事に出るため痛む足を引きずりながら壁伝いに何とかマンションのエントランスまで出て来たのですが、そこから屋外を見たとたん「こりゃ無理だ。。」と悟りました。

 

足に痛みがある人にとって外出の際に足の負担を減らしてくれるものとして、杖を思いうかべる方も多いかもしれません。

 

確かに杖を(時には傘を杖代わりにして)つくと足の痛みは軽減します。

 

整形外科医の中にははっきりと「可能なら杖を使ってはどうですか?」と薦めてくれる方もおられます。

 

外出時に杖を用いるのは、足への負担を減らす手軽な方法です。

 

 

 

 

でも、杖をつくのはちょっと・・・。

 

抵抗を感じる方もおられるかもしれません。

 

私もそうでした。

 

 

 

 

日々通勤されている方であれば、鞄やバッグの重さとと自分の体重の負担が足にかかることになります。

 

また主婦の方でもスーパーなどで買う食品類も結構な重さになることがあり、それもまた足への負担となります。

 

杖は自分の体重の負担を減らしてくれるかもしれませんが、荷物の負担まではあまり減りません。

 

そんなときに役立つのが、足への負担を減らす目的でつくられたスワニーという会社のキャリーバッグ・ウォーキングバッグです。

 

 

スワニーという会社は、もともと香川県の地場産業である手袋製造の会社です。

 

そこの社長さんが商談のためニューヨークを訪れた際、それまで日本では見たこともない大きなキャスターのついた頑丈なキャリーバッグに出会い、足に少し障害をお持ちだったので、それを買い求め杖代わりにして、その後の世界各地での商談に大いに助けになった経験から、

 

更に良い製品を自社で開発し、製造販売されるようになった会社です。

 

一般的なキャリーバッグとの最大の違いは、杖代わりに体重をかけて使うことを前提に設計・製造されていますので、そのための強度を備えている点です。

 

旅行や出張に使うタイプのものの中にはバッグ本体部分に体重100kgの人が腰かけても大丈夫な設計強度を持たせた製品があります。

 

また、買物用のウォーキングバッグのなかには折りたたみ椅子が付いていて(座面付き)、座って休める場所がないようなところでも腰かけて休めるよう工夫された製品もあります。

 

 

私は最初は荷物の負担が減ればいいと思い、他社の普通のキャリーバッグを使っていました。

 

でも足の痛みがあるとどうしても体重を支えるような使い方をしてしまします。

 

すると、もともと大きな負荷がかかることを想定していないハンドル部がすぐにダメになります。

 

買って2か月半でハンドル部分がもげて(取れて)しまった事もありました。

 

通勤・出張などビジネスユースから旅行用、日頃のお買い物用など、用途に応じたタイプ、デザインがありますので選択の幅が広いのも魅力です。