痛みの原因

変形性股関節症の痛みの原因は大きく分けて2種類あると考えられています。
それは、

 

1、軟骨がすり減ることにより軟骨のクッション機能が失われ、そのため軟骨に守られていた関節の骨同士が刺激されることによる痛みの発生。

 

成人の関節軟骨には血管も神経もありません。
軟骨に神経がないということは、軟骨自身が痛みを感じているわけではなく、軟骨の下にある骨が、軟骨のクッション機能が失われた事により骨自身が刺激され痛みを感じると考えられます。

 

 

2、軟骨のすり減りにより関節を支えていた腱や筋肉にかかる負担が増大し、腱に炎症が発生したり、筋肉のコリにより血行不良による痛みの原因物質が滞留による痛みの発生。

 

ある程度の軟骨の厚みがある状態で安定していた関節の安定が、軟骨の摩滅によりその厚みが減ることにより、その安定状態が崩れ、股関節を支える周囲の筋肉が、不安定になった股関節を支えるため、今まで以上に緊張を強いられたりすることにより筋肉が凝った状態になり、血行不良や炎症を起こすことにより痛みが生じると考えられています。

 

 

上記のように、変形性股関節症の痛みには、骨の痛みと、腱や筋肉など、関節を支え動かすための周囲の組織の痛みの2種類があると考えられます。