股関節軟骨の再生による根本治癒

 

びんぼうゆすり を続けていると、股関節の軟骨が再生される、ということが判ったのは、
もともとは自家骨手術した患者さんへのリハビリとして行っていた「びんぼうゆすり」によって、関節軟骨が再生しているらしい事がX線写真の所見から分かり、
手術を行うことを嫌がる患者さんへの治療として試したところ、やはり軟骨の再生が確認されたのが、事の発端のようです。

 

 

なぜ、びんぼうゆすり で、変形性股関節症が治るかについて

 

 

膝や股関節などの関節は、関節包と呼ばれる袋に覆われ、その中は関節液と呼ばれる液体で満たされています。

 

成人の軟骨には血管が通っていないないため、軟骨細胞は周りの関節液から酸素や栄養を受け取るのですが、血管に比べどうしても受け取れる栄養が少ないため軟骨細胞の再生には時間がかかり、長年、一度損傷した軟骨は再生しないと考えられていました。

 

しかし、軟骨細胞が周りの関節液から効果的に栄養を受け取れるよう、関節を びんぼうゆすり のように意図的に動かすことで、関節液から栄養分を受け取る効率が改善され、軟骨細胞の再生が促進されることがわかってきました。

 

軟骨細胞の再生が促進されるとはいっても、血管などから直接栄養分を受け取れる他の細胞に比べると、やはりその再生には時間がかかります。

 

この時、関節に負担のかかる生活をしていると、再生する軟骨細胞より、摩滅などで失われる軟骨細胞のほうが多くなり、関節の軟骨全体としてはその量が減ってしまいますので軟骨再生には至りません。

 

ですから、軟骨再生をさせるためには、関節への負担を減らす生活を工夫することが重要になります。

 

関節にかかる負担を減らす工夫しながらの生活の中で、関節に負荷をかけない状態でびんぼうゆすりを継続的に行うことで、少し時間はかかりますが、それでも早ければ半年くらいで明らかな痛みの軽減を自覚できるようになります。